まぁやんのにんにくコラム

にんにく農家が教えるマルチの話

2026年03月19日

にんにく栽培において「マルチ」は、収量や品質に大きく関わる重要な資材です。
ここでは、マルチの基本的な役割と、にんにく栽培における考え方をまとめます。
※主に降雪の少ない地域を前提としています。地域に応じて調整してください。

マルチの主な役割

マルチには大きく4つの役割があります。

  • 土壌温度のコントロール
  • 保水
  • 除草
  • 防虫

それぞれ見ていきましょう。

土壌温度のコントロール

マルチの色によって、地温の上がり方が変わります。

地温を上げたい場合
透明 > 緑 > 茶 > 黒

地温上昇を抑えたい場合
白黒(白) > シルバー > 銀黒 > 黒

作物や作型、地域によって使い分けが必要ですが、黒マルチはバランスがよく、コスト面でも扱いやすいため広く使われています。

太平洋側など降雪の少ない地域では、黒マルチが基本です。
一方で、寒冷地では保温性の高い茶色や緑色が使われることもあります。
ただし近年は暖冬傾向もあり、地域によってはマルチを使わない場合やシルバー系で温度上昇を抑えるといった選択も考えられます。

特に注意したいのが「スポンジ球」。
地温が上がりすぎることで発生しやすくなるため、品種によってはシルバーや銀黒の使用が有効です。

保水効果

マルチで土壌を覆うことで、水分の蒸発を抑え、乾燥を防ぐ効果があります。
にんにく栽培では、11月〜2月は降雨が少なく乾燥しやすい時期です。 見た目には生育が止まっているように見えても、地下では根がしっかり伸び続けています。

水分が不足すると、発根が弱くなり、生育が遅れます。 さらに、葉の傷みが進むことで、病気の侵入経路となる可能性もあります。

除草効果

マルチの効果として最も分かりやすいのが除草です。
マルチを張ることで雑草の発生を抑えられ、作業負担を大きく軽減できます。
ただし、初期の除草を徹底すれば、マルチなしでも栽培は可能です。

防虫効果

シルバーマルチには、アブラムシやスリップスなどの忌避効果があるとされています。
ただし、にんにくの場合は3月頃には葉が茂り、地面への光の反射が弱くなるため、 防虫効果は限定的と考えられます。